背守り

  • 2019.05.09 Thursday
  • 00:16

 

 

先日、国立歴史民俗博物館で、「背守り」の展示を見ることが出来ました。

 

 

 

昔は「背に縫い目のない着物を着ると魔が差す」と言われ、

 

2枚の布を縫い合わせた背縫いには、災いを遠ざける力が宿るとされていたそうです。

 

子供用の着物は1枚で仕立てるので、背縫いがありません。

 

その代わりの魔よけとして、糸で様々なしるしを縫い付けたもの。

 

「背守り」がいつ始まったのか、正確には分からないそうですが、

 

昭和初期までは、日常的に行われていたようです。

 

子供が無事に大人になることが、今より難しかった時代、

 

我が子の成長を願う親心が詰まった、昔ながらの手仕事です。

 

 

桜紋とトーチ

  • 2019.03.23 Saturday
  • 11:37

 

東京オリンピック聖火リレーのトーチが公開されました。

 

もう御覧になられましたか?

 

伝統的な桜紋をモチーフにしたデザインも、炎のかたちも、

 

赤みがかったゴールドの色も、すごく美しくて素敵です!!!

 

継ぎ目がないという点が、オリンピック史上初だそうで、

 

新感線の製造に使われている、最先端のアルミ精製技術と、

 

それを調整する職人さんの技、

 

日本の技術の粋を集めてできあがったトーチだと、

 

ニュースで紹介されていました。

 

 

ちなみに、さとみやのロゴマークも桜紋をモチーフにしています。^^

 

桜の花は、多くの家紋や神紋(神社の紋)に使われていますが、

 

さとみやでは、つまみ細工で造る花と、重ね色目をイメージしました。

 

いよいよ春本番、桜の季節です。^^

 

 

 

かさねの色目

  • 2019.02.06 Wednesday
  • 23:27

 

かせねの色目とは、平安時代の雅な色合わせのことで、

 

重ね、または、襲、の字が当てられます。

 

生地の表と裏の組み合わせは「重ね」、

 

重ね着をした衣には、「襲」を使うそうです。

 

当時、宮中の女性たちが身にまとった装束の衣は大変薄く、

 

衣を少しずつずらして着ることによって、生地の色が透けて重なり合う、

 

十二単の美しいグラデーションが生まれていました。

 

今の着物のように、自然をそのまま描くのではなく、

 

色の変化で表現していたということが、不思議でもあったのですが、

 

先日、NHKの番組を見て、なるほどと思ったことがありました。

 

今も建設中の世界遺産、「サグラダ・ファミリア」。

 

40年前から、日本人彫刻家の外尾悦郎さんという方が、

 

芸術工房監督を務めていらっしゃるそうです。

 

ガウディが残した建設資料は、内戦で焼失してしまい、

 

外尾さんは、わずかな手がかりを探しながら、

 

試行錯誤して教会を作ってこられたとのことでした。

 

ガウディは、「光」と「色」にこだわっていたそうですが、

 

近年発見された遺品のから、

 

グラデーションの研究をしていたことが分かったそうです。

 

外尾さんは、ガウディは自然から学んでいて、自然界には境目がない、

 

だから、境界線のない色のグラデーションの空間を創ろうとしていたのではないか、

 

というようなことを仰っていました。

 

ガウディも、かさね色目を生み出した平安の人々も、

 

境目がなく、ゆるやかに繋がり、調和している自然をお手本にし、

 

自然を表現しようとしていたのですね。^^

 

 

 

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